新型コロナウイルス変異株

 

よしみつこどもクリニック

2024.4.10.

今年は、桜の開花が早いと予想されていましたが、ここに来て、雨が続いて予想よりは遅くなったんでしょうか。これから、いろんな花がいっせいに咲きそうですね。

今回は、新型コロナウイルス変異株についてです。新型コロナウイルス感染症が出てきて、もう4年になるのですね。初めのころは、ダイヤモンドプリンセス号に新型コロナウイルス感染症が発生したといって、本当にぎょうぎょうしく、実況中継で、陸上から船を映してましたよね。今になって思えば、ほんとうに重症な感染症であったなら、真剣に冷静に扱うべきだったのではないでしょうか。

ウイルスはもともと変異しやすい性質を持っていますが、新型コロナウイルス感染症は、変異したウイルスが、少しいろいろな特徴を持つために様々な変異株の名前が出てきましたね。最初は、アルファ株、ベータ株、ガンマ株、そして、今問題のオミクロン株など、いろいろあり、はじめだからわからなかった面もあるのでしょうが、新型コロナウイルスの分類のようにもみえました。そして、今、BA.2.86とかJN.1とかいっています。ウイルスが変異したのですから、もとのウイルスからどのウイルスに変わっていったという系統樹で表されるのがわかりやすいですね。先の変異株で言えば、BA.2からBA.2.86が変異し、さらにBA.2.86からJN.1が変異しています。いま日本では、JN.1が多く、次にBA.2.86が多いようです。JN.1は従来の変異株に比べて、抗体から逃れる力が高く、感染力が強いということがわかりました。移りやすくて、しかも、以前、新型コロナウイルスにかかって抗体ができていても、抗体をかいくぐって感染することがあるということです。新型コロナウイルスの出現で、感染を受けないような行動がとられてきたこともあるかもしれませんが、他のウイルスの流行状況も変わってきています。これからどのように変わっていくのでしょうか。注目です。(次回は、血液型について予定しています。)

診察室から

昨年4月20日のリニューアルオープンから2人医師体制で、11か月が過ぎました。2001年4月10日に開院しましたから、4月10日で、23年経ちました。ますます精進していくつもりですのでよろしくお願いいたします。

医療法人オリーブ会 よしみつこどもクリニック