くまのゆうびんやさん
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。年の初めに院内紙を載せてみました。
今回は、水分の話についてです。宇宙のどこかの星に生物はいるのか、もしいるのなら水の痕跡はあるのか調査されています。もちろん、地球は水の惑星といわれていますよね。
生物には水が必要です。生物は海の水の中で発生しました。魚から、だんだんと自ら陸上に上がり、両生類、爬虫類から、鳥と哺乳類へと進化しました。世界の海水の塩分濃度は、地域によって異なりますが、日本近海では、3.5%です。哺乳類の中のヒトの血液の中の塩分は、0.9%です。この濃度を生理的食塩水と呼んでいます。吸い物の塩分濃度は、0.9%弱です。血液の塩分濃度が0.9%より濃くなると、のどが渇いて、水を飲んで、血液を薄くして本来の濃度に戻します。
ヒトの身体は、60%の水で作られています。体重の6割が水ということです。よくしたもので、物を食べるとき、ごはんとかうどんそのものの水分は、60%くらいです。両者の水分濃度が一致しているので、楽に吸収できるのでしょうね。ですから、おかきをボリボリ食べると、含まれている水分が少ないので、水が欲しくなるのです。
嘔吐がひどいと、脱水症を起こします。胃液が失われます。胃液は血液より塩分濃度が薄いので、水分の喪失が大きいため、脱水症を起こしやすいのです。
雨、晴れといった気象に限らず、地球上の生き物は水に支配されているのですね。
(次回は、いろんな花粉について予定しています。)
診察室から
2023年4月20日のリニューアルオープンから2人医師体制で、8か月が過ぎました。それぞれの個性を生かして、電子カルテで意思の共通性をはかって診療に取り組んでいます。何より、こどもたちの元気な姿が見えるように願って、日々診療にあたっています。
今年1年、皆様にとりましていい年になるように願っております。この「くまのゆうびんやさん」も、皆さんの興味を引くであろうテーマ、知っていた方がいいテーマについて触れていく予定です。ご愛顧いただけたらと思います。