院内発行レター
毎月発行している院内レターをアップします。
くまのゆうびんやさん
NO260 副耳、副乳 よしみつこどもクリニック 2023.4.10.
今年は雪がよく降りました。今年は、桜の開花が早かったですね。春のいろいろな花、いろいろな色が楽しませてくれています。
今回は、副耳、副乳についてです。副耳は耳の周りにみられる皮膚の突起物です。出生前に、体の器官が出来上がっていく過程で、
耳に関係する部分が一部残ったものです。お母さんのお腹の中にいるとき、さまざまな部分が複雑に分離したり融合したりして、
ひとつの器官が完成します。この過程で異常が生じて副耳が形成されます。耳の穴の前以外にも、頬や首などにも見られることが
あります。頻度としては出生した赤ちゃんの1%前後にみられ、比較的よくみられるものです。美容的な面で、形成外科的な処置
をするかどうかが決まります。
ヒトは乳腺が左右に一つずつあるのが普通ですが、一般的に多産の動物ほど乳房の数は多く、ウシは4個(2対)、クマは6個(3対)、
ネコは8個(4対)、イヌは10個(5対)、ブタは14個(7対)もあります。哺乳類の乳腺の発達する部位は、左右対称に前足の腋の下
から後ろ足の間で、弓状の線上にあります。胎芽期の終わりにお乳の芽のようなものが10対程度あり、副乳は、これが完全には退化
しなかったものが残ったわけです。美容的な面が主ですが、授乳時には副乳も腫れてくることがあります。(次回は、こどもの夢、
おとなの夢について予定しています。)
診察室から
クリニック改装工事をしています。4月1日からは、現在、使っている部屋も改装しますから、休診し、4月20日を目途に、息子
といっしょに、2診体制でリニューアルオープンの予定です。超音波診断装置(エコー)を導入します。食物アレルギーに対して、
食物負荷試験も予定しています。また、電子カルテを導入しますので、少し混乱するかもしれません。
息子ともども、当地区のこどもたちの、成長発達、健康維持、病気の予防、治療にお役に立てるよう貢献する所存ですので、お引き
立てのほどよろしくお願いいたします。